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動き出しは当事者から~靴を履く~

作業療法士の養成校に通っている時に、先生から言われた印象的な言葉があります。

 

 

「生活は一日24時間ある。リハビリの時間も大切だけど、それ以外の23時間をどう過ごしてもらうかが何より大切」

 

 

リハビリの時間に一生懸命運動しているのに、生活場面では介助を受けてばかりだと、なんだか違和感がありますよね。

 

できる範囲のことは、ご本人の動き出しでやってもらうのが自立支援だと思います。

 

 

 

 T様。

もともとはご自宅から通われておりましたが、骨折し入院。その後施設に入所されました。

 

歩行器で歩いて移動していましたが、パーキンソン病の進行も相まって、少しずつ介助量が増えてきています。

 

 

普段何気なく介助しがちな靴の脱ぎ履き。

そしてフットレストに足を乗せる動き。 

 

 

動き出しが大変そうであれば、きっかけづくりは職員でしても良いかもしれません。

 

足りないところだけを手伝います。

 

 

 

足首の可動域を保つことにつながりますし、

くるぶしが引っかかり、まだ履けていないと気づく等感覚も求められますし、

体幹を屈む運動にもなりますし、

フットレストの高さを超えるだけ足を上げることも必要ですし、

いろいろな要素が含まれています。

 

もちろん、大変な場合は介助します。

 

 

なんとお美しい・・

 

T様は写真からもわかるはずですが、とても上品なお方です。

 

そしてゲームの時には人一倍の負けん気を発揮。

そのギャップにやられる殿方も多いのではないでしょうか。

 

今後もT様らしさ満載でいきましょう♪

 

いつもありがとうございます。